辛い事もたくさんあるハイヤードライバー
もちろん、タクシーと比較して、ハイヤーは決して、楽で高収入なお仕事という訳ではありません。お客様より予約を受けてタクシーよりも、はるかに高い料金でお客様をお乗せするのですから、タクシーの様に、その日の売り上げのために走り回る必要はありませんが、しかし辛い事もたくさんあり、その人によって向き不向きがあります。ではどのような辛さがあるのでしょうか。
- ①待機時間が長い
ハイヤーでデメリットの一つとなるのが、待ち時間です。タクシーでもお客様を駅や乗り場で待つことはありますし、お客様が乗り場に現れない時は、何時間も待つこともあります。ただし時間の使い方は、ドライバーさんの意思で自由に使える為、お客様を探しでポイントを移動する事ができたり、休憩時間に切り替えたりする事も可能です。しかしハイヤーは予約により拘束時間内は雇われている形になりますので、お客様がご利用されない時間でも自由に使うことはできません。何かあっても対応できるように、その場で待機をしていなければいけません。つまり、待つことが辛い人にとって不向きとなります。
- ②責任はタクシーよりも大きく厳しい
ハイヤーの辛さとして一番大きい点は、責任の重大さです。タクシーも、お客様をお乗せして運転する為、責任の大きさは変わらないかもしれませんが、ハイヤーは、それが、より大きいものになります。ハイヤーを利用される方の多くは、会社の役員や政治家など、何か問題が起きてしまうと個人の責任以上に大きな問題になる方がいらっしゃいます。そのため、常に大きなプレッシャーがかかりますし、必ず安全に、そして確実に、快適に目的地まで届ける責任が大きくなります。実際にハイヤーの仕事をしていて、重圧に負けてしまい転職してしまう方もいるほどですので、最も強い責任感を持ってあたらなければならない厳しいお仕事の一つと考えなければなりません。運転スキルに不安を感じている方や、プレッシャーに弱いと感じている方でしたら、まずは十分な運転スキルを身につけて、プレッシャーに耐えられる自分づくりをしましょう。
二種免許があるからといって、簡単になれるわけではない職種なのです。
お客様をお乗せする仕事はどんな仕事でも、二種免許を持っていなければいけません。ただ、ハイヤーの場合は運転スキルが、他の職種以上に求められている仕事になりますので、二種免許があったとしてもすぐになる事はできません。そのため、ハイヤードライバーになりたくても会社の厳しい研修で認められるぐらいの運転スキルを身に着けなければいけないため、実際にできるようになるまでに研修には、より多くの時間がかかります。また、どんなに努力をしたとしても、その人の性格適性や接客マナーレベルなどにより乗務させてもらえない場合もあります。
ハイヤーはタクシーよりも魅力的な部分が多い仕事でもありますが、辛く厳しい点も多く、クリアするには、より厳しい条件が必要となるお仕事なのです。