(1)送迎バスドライバーって、どんな仕事
送迎バスドライバーは一定の施設(ショッピングセンター、病院、学校、幼稚園等)または企業等に所属して、限られた範囲の利用者(お客さま・患者さま・学生・園児や社員)を対象として、日々の送迎業務を行うバスドライバーとなります。
(2)送迎バスと他のバスの違い
上記に記載させて頂きましたが、送迎バスは全ての、一般の方を対象として運行が行われることは少なく、ある限られた範囲の利用者や所属している方を対象として運行が行われる点、また多くの場合、他のバスドライバーと異なり、運転行為自体で報酬を得ることは少なく、全体的なサービスの一環として利用者からは、無償にて運行が行われています。そのため時間の正確性よりも、乗客の安全性をもっとも重視した運行が行われます。なお限られた範囲の利用者を対象としているため、決まったお客さまと接する機会も多くなりがちなのが特徴となります。
(3)送迎バスドライバーの仕事内容、勤務形態、休日
・仕事内容
送迎バスドライバーは決まった範囲の利用者の送迎を行うためバスの運転をすることとなりますが、その勤務時間により、2種類に分けられます。
・商業施設や宿泊施設等と駅・ターミナルの往復など、サービスの一環として1日中決まった経路で繰り返しの運行が行われるパターン(=この場合には路線バスドライバーと類似しますが、ただし施設の利用者のみという対象者が限られている点が異なります)。
・学校の送迎等、1日の中で限定された対象者向けに限られた時間のみ運行が行われるパターン。
となります。
・勤務形態
送迎バスドライバーには、様々な勤務形態と雇用形態があります。即ちバス会社が送迎を請け負っている場合には、送迎バスドライバーは、バス会社の雇用となり、また、各施設が直接運行している場合には、その施設の従業員といった雇用形態になります。また運行自体で、利用者からの報酬をいただいてないことが多いので、1日中勤務の場合は常勤となりますが、それでも日給制や、決められた時間だけとなると、時給制などの場合もあります。同じ送迎バスドライバーといっても、勤務形態や条件などは様々ですので、事前にきちんと確認することが重要となります。
・休日
上記の通り、様々な勤務形態、条件などが混在するため、休日についてもそれぞれ異ってまいります。こちらも、きちんと確認した上で会社を選びましょう。
(4)送迎バスドライバーの待遇・福利厚生
送迎バスドライバーの待遇や福利厚生は、所属する会社により大きく異なると思われます。つまり(バス会社ではなく)商業施設や宿泊施設の勤務ドライバーの場合には、通常の社員と同じ扱いとなり、これは個々の会社さんにより異なります。バス会社に勤務する場合には、やはりそのバス会社さんの規定に従うことになると思われます。
なお唯一、同じ送迎バスドライバーでも一般の会社とバス会社に勤める違いは、バス会社はバスの運行を専門に行う会社なので、お客様を乗せてバスを運営するのに必要な免許「大型自動車第二種運転免許」取得支援制度がある会社さんなどがあります。つまりこれからバスドライバーになりたいなどの場合に、勤めながら免許を取得することが可能となる可能性があります。
※また中には、商業施設や宿泊施設のサービスの一環としてマイクロバスやワゴンタイプの車を利用している場合がありますので、普通自動車免許のみで大丈夫なケースもあります。
(5)送迎バスドライバーに必要な資格・スキル
資格については、お客様を乗せたバスを運転するために必要な免許「大型自動車第二種運転免許」が必要な場合が多いです。その他、送迎バスの特徴として、時間の正確性よりは乗客の安全性を求められ、かつ限られた範囲の利用者を対象としているため、特定の利用者との接する機会も多くなってくるなどの特徴があるため(特に学生さんや児童)、お客さまを大切にするホスピタリティー(おもてなし)の気持ちが大切となってきます。