（１）路線バスドライバーって、どんなお仕事
バス会社及びその他組織等に所属し、一定の地域内のバス路線運行計画にしたがってバスを計画的に運行し、人々の移動をサポートする業務となります。電車とならぶ重要な社会の生活インフラとなっています。

（２）路線バスのやりがい
路線バスの運行は、点となるバス停からバス停を比較的短い距離を結ぶルートで形成されます。当然バスを使っているのは、電車が通っていない、車に乗れない、歩いていくには距離がある、などの理由がある人々ということになります。通勤・通学での利用も多いのですが、そういった意味では自動車を運転できない、お年寄りや子供の利用も多く、自分の仕事がそういった方々にとって、とても役に立っていることを実感できるお仕事と言えます。

（３）路線バスドライバーの魅力

路線バスドライバーは時間通りに運行すること、お客様の安全を確保することなどが求められ、細かい注意が必要です。ただその業務は、適正かつ正確な運転でお客様を場所から場所へきちんと送り届けることに集約されるため、対応すべき業務はある程度限られます。よって専門職など一つの仕事に没頭したい方などに向いていると思われます。

また路線バス運転手の連続勤務可能日数や就業体系などは指針が定められていることから、過度の残業や長時間勤務などは発生せず、比較的規則正しい、落ち着いた生活が送れるものと考えられます。

（４）未経験から始める路線バスドライバー

お客様をお乗せするバスドライバーには「大型自動車第二種運転免許」が必要となります。よってこの免許を取得していれば別ですが、全くの未経験という場合には免許の取得が必要となります。この免許の取得には、普通自動車免許をとってから３年の運転期間が必要となりますので、仮に高校を卒業して（免許を取得し）バス会社さんに就職した場合には、３年間運転手以外の仕事をし、３年経ってはじめて免許を取得し、晴れて路線バス運転手に就けることになります。

なお路線バス運転手も高齢化が進み、多くのバス会社さんが若い働き手を求めていることから、免許取得支援制度や研修制度を設けている会社さんも少なくありません。就職前にそういった制度をきちんと把握し、少しでも有利に免許を取得できるようにしましょう。

（５）路線バスドライバーの仕事内容、勤務形態、休日

・仕事内容

バスドライバーにもさまざまな業態がありますが、路線バスドライバー基本的にその地域に根付いて、運行業務を行う仕事となります。運行計画に従ってバス停からバス停まで、乗客の安全に配慮しながらなるべく時間を正確に運ぶ（巡回）ことがその主要業務となります。

・勤務形態

多くの場合に、始発⇔午前中、日中、夕方⇔終車の３交代のシフト制にて営業が行われており、日々自分のシフトを確認しながら出勤することとなります。ただ人々の命を預かって運転する仕事であることから、連続勤務日数や就業体系に指針が定められており、過度の残業や長時間勤務などは、最小限に抑えられると考えられます。

・休日

３交代のシフト制で運営しているバス会社が多いので、そのシフトに沿って休日が定められます。またサービス業であることから人々が多く移動する休日（土日・祭日）なども当然運航が行われるため、必ずしもお休みとなりません。指針が定めっているため無理な連続勤務などはあまりないものと思われますが、まとまった休みを取りたい場合などは、シフトが確定する前に事前に希望を伝えるなどする必要があります。